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フェアトレードについて

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フェアトレードとは なぜフェアトレードが必要なのか

フェアトレードとは

 歪んだ流通システムを是正し立場の弱い生産者に対して正当な報酬を行う形式の貿易です。 一般の貿易システムにおいて、生産者から消費者へ生産物が届けられる際、途中に数多くの中間会社を通ります。 中間会社を通れば通るほど、その会社の中間マージンで商品の値段は高くなります。 逆に言えば、消費者が払うお金が生産者に届きにくくなります。 この状態を改善し、継続的に安定した貿易を行う事で生産者が自立出来る様に支援する形式の貿易です。 原文は各国(各地域)ごとのフェアトレード団体で多少の差があるようですが、共通する部分として次のように定義されています。

 "Fair Trade is a trading partnership, based on dialogue, transparency and respect, that seeks greater equity in international trade. It contributes to sustainable development by offering better trading conditions to, and securing the rights of, marginalized producers and workers - especially in the South."
http://www.eftafairtrade.org/

 日本語訳を行うと次のようになります。(公式文章では無く、管理人による日本語訳です。)

"フェアトレードは対話、透明性、さらに敬意に基づいた貿易上のパートナーシップ(取引)であり、より公正な国際貿易を捜し求めています。 フェアトレードはより良い貿易条件の提示により持続可能な開発に寄与し、特に南半球において軽んじられた生産者と労働者の権利を守ります。"
なぜフェアトレードが必要なのか?

www.fairtradefederation.orgでは次のような見解を示しています。(同様に管理人による日本語訳です。)

 なぜフェアトレードが必要なのか?国際経済における自由貿易について簡潔に示します。 世界中で、私たちは低賃金で低く扱われたり、過労させられたりする労働者についての心を痛める話を聞きます。 また数百万の子供たちが自分たちの家族を生かす事に貢献するため、低賃金で安全ではない状況で 強制的に、または奴隷として働かせるために売られていることもあります。 さらに悪いことに、このような話は競争と利益を株主が最高権威として獲得し、貧困が増えるといった 新しい国際的な経済において、余りにも身近になってしまいました。グローバリゼーションの増加に伴い、 自由貿易と投資協定を支援する米国政府の支援政策に加えて、 3つの問題(貧富格差、失業問題、環境破壊)が地球上にある殆ど全ての国家を苦しめています。

 世界中で、ほとんどの商品とサービスにおける生産、貿易及び小売りが少数の企業の管理下に集約されています。 経済学者ジョン・カバナー(John Cavanagh)とフレデリック・クレアモンテ(Frederick Clairmonte)は、ジェネラル・モーターズ、 三菱、シェル、フィリップ・モリスや他の200の巨大な企業が世界全体における4分の1を超える生産を行っていると計算しました。 これらの企業は、急速に成長している貿易の主な受益者です。彼ら受益企業は、グローバルな市場を得るために互いに競争を 行っているので、主要なコスト削減の対象は仕事、賃金、及び福利となりました。例えば、1979年から1992年の間に 米国の巨大なフォーチュン500会社(雑誌FORTUNEが選定した500の巨大な会社)は競争を維持し、利益を高いままにする為に、 国際的な従業員名簿から440万人の労働者を退職させました。

 従来の経済学者に支持された、大企業は自由貿易を通してグローバルな競争を最大限にするべきだと 考える殆どの世界各国の政府によって確信されてきました。安い外国の商品を買える消費者・商品のために、外国の市場が広がるので 結果労働者の賃金と利益が上昇するという考えから、企業と政府の高官は、労働者にとって自由貿易が有益になると度々理論付けました。 この理論に続いて、NAFTA(米自由貿易協定)・GATT(関税と貿易に関する一般協定)といった新しい地域的な貿易協定が、貿易と会社に対する 投資への障壁を減らしつつあります。これらの自由貿易協定は会社に知的財産の保護を提供しますが、労働者及びその環境を保護する実施可能な 国際標準はありません。さらに、地方に市場に参入する障害が除去されるので、大規模なメーカーが小さいビジネスを鋭利にし、ローカルな共同協定を 市場の外に出します。これらの会社の利益がローカルに分配されず、国の外に出てしまうと地方の経済は苦しいものになります。 世界銀行の調べによれば、国際的な大企業における1992年時の南半球に対する海外直接投資の約半分は、利益としてそれらの国々から速く 去りました。

 これらの傾向の結果、貧富の差はこの数十年の間に劇的に広がりました。今日、世界で最も裕福な20%の人々は、最も貧しい20%の人々の60倍もの 収入を得ています。貿易の利益も類似していて、世界人口の最も裕福な地域と、ほんの一握りの開発途上国にのみ集中しています。例えば、1970年から 1992年の間に開発途上国へ流れた個人投資での1020億ドルのうち、72%は10の国々にのみ流れました。それらの10の国々のうちの殆どは、中国、香港、 シンガポール、韓国、そして台湾といった新興市場でした。外国との貿易によって、これらの高い成長率を維持している国々でさえ、成長の恩恵は 貧困層までは届きません。

 他の問題として、開発途上国の輸出品の大部分である砂糖、ココア、コーヒーといった主要な商品は、それらの値段が輸入されている加工製品に比べて 非常にゆっくりと上昇する傾向にある事が挙げられます。主要な生産品の値段が30%程低下した1985年から1993年においては、この"terms of trage"(貿易の関係)の 衰退は非常に鋭いものとなりました。この事は数十億ドルの損失に形を変えます。自由貿易協定は、これらの貧しい国々の物価と貿易位置を高めるための努力は 殆ど行いません。多くの場合、コーヒーやココアといった商品用の国際市場価格が、製品のコストについて、農民に対し多大なロスを強要させてしまい、 生産値段以下まで下げられてしまいます。フェアトレード機構は、少なくとも生産費をいつもカバーする値段を農民に支払うことによって重大な代案を提供します。

 フェアトレードはそれ程重要ではありませんでした。現在のヨーロッパやアメリカのフェアトレード機構によって生成されたビジネスは、 概算で4億USドル、全ての世界貿易の丁度0.1%を占めます。この値はとても小さなものかも知れませんが、急速に発展している代案またはフェアトレードの動きは 社会や環境に対して、もっと配慮を含めるために世界貿易を再定義、リセットする標準団体です。フェアトレーダーたちは、 もし世界経済を動かす大企業に採用されれば、それは世界貿易の成長に伴い拡大している不公正さ、および環境の低下を改善させ、 労働者の権利と環境を基にしたこれらの貿易システムが大きな役割を果たすことを信じています。

 "Costly Tradeoffs(高価なトレードオフ)"の著者であるヒラリーフレンチ(Hilary French)は次のように述べています。 貿易と環境を一致させることは、多くのフェアトレード機構の見解を反映しています。"貿易は、本質的には良くも悪くもありません。 しかし、それがどのように導かれるかは多大な関心を集める出来事であり、先例の無い好機です。貿易は、持続可能な開発のプロセスに寄与もしますが、 一方でそれを害することもあります。地球の資源を基に、急速に加速した破壊を与えられている今、どちらの選択を選ぶかは疑問の余地はありません。"

 フェアトレード機構にとって、この選択は単純です。貿易が生産者と消費者に適しているかどうかは、品物がどのように作られているのか、また それらがどのように売られているのかに依存します。

 フェアトレードは、それを最も必要としているコミュニティへ貿易の利点をもたらします。それは国際的な大企業に対し、新しい社会的な環境標準を 作り出し、貿易が確かに持続可能な開発の媒体であることを実証しています。今日、労働者・環境保護論者・消費者・生産者の成長しつつある運動と 世界的な社会運動は、貿易用の異なる枠組みを要求しています。彼らは、労働者の権利を向上させ、環境を保護し、地方の生産者がコミュニティの望みを 満たす能力を保持する国際的な貿易のシステムを望んでいます。消費者として、お互いに、品物が生産される方法と、ちょっとした余分なドルを投票することで、 著しい変化をもたらし、十分な変更の要求によって、莫大な違いを生み出し、環境的な貿易システムを作り出すことが出来ます。

 この記事は政策研究所の共同所長のジョン・カバナー(John Cavanagh)によって書かれました。

http://www.fairtradefederation.org/